規制しているのは誰だろうか、という話

放送禁止歌という本を読んだ。(ISBN:4334782256)
関係者が「ある」と思っていた規制の主体が実は幻想で、強制力もなく、そもそも今となってはそんなもん存在しなかったのだというお話。ある意味ホラーというか、タブーに抵触してまで仕事やりたくない的なところが空恐ろしいというか。ははは。
こういう、何というのか実体のない規制という奴は実に日本的だと思うし、気味が悪いなと思う。外国の人から見たらさらに不可解だろう。私だって「どうしてこんなことになるのか」「どのあたりがどう日本的なのか」の説明を求められても説明できる自信がない。しかし、何故だか日本的だと思う。ということは、たぶん本当にそういう部分があるのだ。理屈でないだけに。なんだか「ありがちだ」と思ってしまうあたりが重症だと思う。
この国では、あらゆる問題は気を抜くと地下に潜ってしまう。