いまだ描かれぬ世界

土岐まきさんのBlogで紹介されていたので、何となく興味を持って買ってみた本です。作者さんは、これがデビュー作の模様。
主人公は、命の花を得るために、不死者が現れるという町にたどり着いたが……という話です。
作品としては異世界ファンタジーに類するものと思います。魔物とか、世界のつくりとか、そういうところですね。雰囲気的には少女少女してはいないのだけれども、やはり少女向けで、なんというかWINGSの漫画くらいの少女向けな感じです。主人公は人生思いっきり損してますってかんじの口悪い微妙に乱暴な平和主義者で、副主人公は、あからさまに怪しい流浪の詩人(しかもお人形さんのような超美形)です。
世界が閉じていて、微妙に設定がSF気味に見えなくもないところが非常に気になります。ので、まだ、きっとこれから描かれるであろう世界のためには、続きが出るといいなぁと思います。なかなか楽しかったです。