龍の黙示録5作目

吸血鬼、龍緋比古(りゅう・あきひこ)を主人公としたシリーズ5作目は、篠田真由美版「薔薇の名前」だそうです。
シリーズ5作目とかいいながら、実のところ1作は番外のような気もするのでじゃあこれは4作目か、と思いきやそれも微妙なような。本編に密接に関わってはいるけれども実際はメインのストーリーからかなり外れたところにある作品、であるような感じがします。
作品の主要部分は13世紀、1256年の修道院で、主役は多分、オルシーニという男に憑依させられたセバスティアーノです。そばには醜い下男のふりをする龍。異端の書を収めた文書館に奇怪な人死に、異端審問官まででてきてしまいます。で、解決は何故か伝奇ものという……。作品としては大変に分類しにくいですが、個人的には結構楽しめました。良かったです。