悪意の威力のこと。

先日、帰宅途中に横断歩道を歩いて渡ったところ、後ろから自転車が走って来ました。斜め前にもひとがいたので、一瞬、どちらに避けたものか迷っていると、後ろからすごい声で「どけ!」と言ってきました。すれ違いざまにしっかりこちらを見て、このくそ婆ぁと吐き捨てて去っていきました。おそらく50〜60代くらいのおじさんでした。悪態つく暇があるのなら、さほど急いではいないのでしょうね。横断歩道や歩道を自転車で疾走するのは交通違反のような気がしますが。年上のヒトにそんなことを言われたのは初めてです。悪態をつくときの目の輝きが素晴らしかったです。
しかし、ああいう風に悪意をぶつけられることが普段、あまりないので、胸のあたりをどんっと突かれたみたいでとても驚きました。気の短い人なら、自転車の後輪をとっさに蹴飛ばしててもおかしくないのでは。
あとで訊いたところ、あれは、そのあたりを自転車で徘徊しては、信号待ちをしている人にあのような悪態をついてまわっている人のようです。自転車で走りたいから邪魔されると腹が立つのか、或いは悪態をつくために走っているのか……。
まぁ、いいですけど。あれは、そういうヒトなのでしょうし。